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2011~2012年に連載された桃森ミヨシさんの「皇子かプリンス」ファンサイトです!
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今回は祭祀。
少女マンガで祭祀をこんなにとりあげて描いた人っているんだろうか。
そして、ここまで皇室というものを描いている人っているんだろうか。
なんかやっぱり、いろんな意味でこの連載は無事続いていくことが出来るのか、心配になってきました。
閉鎖的である皇室にふみこんでいるという問題もあるけど、このマンガは
ものすごく日本賛歌を描いている感じがするんですよね。
それは多方面から問題視されそうな気もしたり…。
もっと言えば、古来からの日本の考え方というのをフューチャーしていて、アメリカとか欧米の考え方になった現在は失われてしまったものを描いているというか…。
もののけ姫の世界観に通じるものがあります。
あれも、表裏一体すべてを「受け入れる」という考え方。
少女マンガの、しかも中高生を対象にした雑誌でこれを描いているのが本当にすごいし、だからこそ最初はそれを気付かせないくらいラブコメディにしていたのかもしれない。


つなぐの存在は「受け入れる」そのものの古来からの日本です。

でも皇子達は言うなれば資本主義の高仁様と、個人主義の晴ちゃん。

どちらも近代思考。


今回の祭祀をどう見せるのか楽しみでしたが、思ったよりずっと詳しく描かれていて驚きました。
現実の皇室で行われている宮中祭祀とは変えて描かれてはいるだろうけど(髪型とかね)
三種の神器を皇子それぞれの立場に絡ませているのはうまいと思いました。
鏡、剣、勾玉。
それぞれ晴ちゃん、高仁様、国王陛下。







三種の神器もそのものの言い方ではなく「三つの神器」と書かれてましたが内容そのものはズバリまんま。
でも本当の三種の神器はそれぞれ皇室と伊勢神宮と、あと一つどこかに分けて収められているんですよね。ただこの三種の神器こそ、日本の考え方そのもの、そして神話を元にして形成されている皇室の物的証拠だから
継承の証に使われているらしい。
無しでは語れないのでしょう。
そしてこのシーン



そうだ、もともと太陽神だったんだね日本て。というか神道なのかな。
調べてみたら厳密には朝日を信仰するらしいです。
それをもうすごく直球で描いているこのシーン。

桃森さんはものすごい事に挑戦しているんじゃなかろうか。
前に、うまくいけばこの連載はすばらしいものになると書きましたが、本当にそう思う。
ここまで、誰にもわかるように、読みやすく、かみ砕いてこのテーマを扱った作品はほかにない。
小学生や中学生にこそ読んで欲しい気がします。
マンガに出てきたセリフで
「皇家は人をみちびく宗教でもなく、政治をするわけでもない」
というのが出てきましたが、それは皇家がどうとかではなく
日本という国が古来からもつ考え方の特徴にも思えます。


でも今回、陛下がつなぐに課したのは「選択する」ということ。
つなぐに足りない部分を発揮しなければできないはず。
今度はつなぐが変化をみせる番なのかな。
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このブログについて
2011年7月より2012年7月までマーガレットで連載された、皇子かプリンス/桃森ミヨシさん(著)の感想を好き勝手に綴るブログです。
ネタばれを多分に含みますので嫌な方はご遠慮下さい
皇子かプリンス とは
コミック全3巻 発売中

この国の皇は「無私」である事を強要される立場。
しかしその息子である双子の皇子は、我が強く、超仲が悪い。
そんな二人の皇子の仲立ちを任されたのは"自分が無い"と言われる程に我欲の薄い女子高生「つなぐ」。彼らが影響しあい恋をし変わっていく、学園&皇室ラブコメ。
「本当の無私」とは何か、という事がテーマになっており、皇子はそれを主人公から学ぼうとしている。また主人公も皇子達から「自己確立」を徐々に学んでいる。
架空の日本が舞台ではあるが、皇家の設定は日本の皇室をモデルにしている。
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プロフィール
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女性
自己紹介:
料理関係ライター、医療関係雑誌編集者を経て現在はフリー。先輩のアシスタントとして医療関係の裁判傍聴だけは続けている。食と健康に関する興味から、学校給食について調査中。彼氏と共に東京在住。心のオアシスはコミック読み。
学生時代に「ハツカレ」で桃森ミヨシのファンになる。
辛口と甘口とファンの欲目と希望と萌えの混ざった感想を好き勝手にだらだらと綴っている。
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